年に3回発行している【はたおと新聞】。
教室の生徒さん、そして友の会の方にお渡ししており、今回で214号となります。
教室の様子や、イベント情報、生徒さんの作品などを掲載しており、
ときには、生徒さんに染色の様子や、作品づくりについて紹介することもあります。
同じ教室で学ぶ皆さんにとって、新しい発見や、これからの作品づくりのヒントになればと思っています。

毎号、教室での出来事を振り返りながら、少しずつ紙面を作成…。
次回の「はたおと新聞」は、11月の作品展後に発行する予定です。
夏のお盆休みを利用して、福井県へ織物を巡る旅をしてきました。(恐竜博物館がメイン…。)
福井県で有名な織物に【羽二重】があります。
元々は、群馬県桐生市や栃木県足利市で生まれた羽二重でしたが、その技術を受け継いだ福井がその後最大の生産地となり、今や羽二重といえば福井というようになりました。
羽二重の特徴として、撚りをかけていない生糸を使うことがあげられます。
無撚の経糸は扱いが難しく、糊付けという作業も重要な工程となります。
また名前の由来は、筬の一羽(ひとは)に経糸を2本通して織ることから「羽二重」と呼ばれるようになったといわれています。
この細い生糸を撚らずに引き揃えて使うため、表面がなめらかで、柔らかく美しい光沢のある絹織物になります。
そしてここ福井県で羽二重について見学できる施設が、「はたや記念館 ゆめおーれ勝山」。

歴史ある建造物に入ると、勝山市の織りの歴史や羽二重の特徴、工程など知ることができます。
先週あたりからグッと気温が上がり、夏が近づいてきました…。いや、もう夏ですね。
暑い日が続いていますが、教室では今日も生徒さんがそれぞれの作品づくりに取り組んでいます。
今回は、教室の様子とともに「織る前の準備作業」もご紹介します。
機織りは「織る」だけではなく、たて糸を準備する工程もとても重要です。
その最初の工程が「整経(せいけい)」といって、作品に必要なたて糸を、本数や長さを間違えないように準備していきます。
この日は珍しく、3人が並んで整経をしていました。

↑高等科のカリキュラムの【ノッティング】のたて糸の整経。
一色で、糸も太いのでスムーズに進みました。
昨日、7月7日は七夕でした。
七夕は、年に一度だけ織姫と彦星が天の川を渡って出会うことができるという、古くから親しまれてきた伝説です。
織姫は「機織り」の名手としても知られ、織物と深い関わりがあります。
そんな日に、一年に一度の目白大学での講義をしてきました。

社会学部社会情報学科の生徒さんに向けての講義は、100人を超える生徒さんにお話しする貴重な機会となりました。
このカリキュラムでは、色々な職業(作り手)の方を招き、それぞれの仕事をさまざまな視点でお話をしているようです。
私は、機織りについて、機織りと情報技術、業界で起きていること、手織りの価値など、慣れないパワーポイントを使いながら一コマお話ししました。
来年もまたこの機会があるので、次回も若い世代の方に、機織りについて知っていただければ嬉しいです。
高等科のカリキュラムで制作する木綿着尺は、縞のデザインから染色、そして織りまでを自ら行う大作です。
縞のデザインにはさまざまな種類があります。日本には伝統的な名称を持つ縞が数多くあり、海外では一般的にストライプと呼ばれています。また、縞の幅や色の組み合わせによっても印象は大きく変わります。
作品は、木綿の着物にする方や、洋服地にするかたなど様々…

【木綿の縞着尺】
