7月に入り、連日の猛暑日…いつの間にか梅雨も過ぎ去ってしまいました。
日々40度近い温度ですので、みなさんも熱中症には充分お気をつけください。
さて、本日は生徒さんの作品を紹介したいと思います。
入学して初めに織るのが、テーブルセンターやランチョンマットなどの敷物を織ります。
織り方は、平織や斜文織の中から選び作品をつくります。
↑斜文織りのランチョンマット。ご自身で草木染めした糸もアクセントで緯糸に入れた作品。
このカリキュラムでは、整経から織りまで一連の作業を行いますが、全てが初めての作業。
作品を通じて徐々に機ごしらえを覚えていきます。
そして二つ目の作品では、さまざまな組織から好きな組織を選び作品をつくります。
↑エジプト綿をつかい、好きな組織からクッションを作りました。
フチも飾りをつけ、素敵な仕上がりになりました。
↑こちらもエジプト綿でバックに仕立てました。
組織と色の組み合わせも皆さんそれぞれ。
そして初等科を終えると高等科になります。
高等科では三つのカリキュラムを行い、一つ目に柄織りを織ります。
↑ベビーアルパカを使い、マフラーを織りました。
細い番手の糸で、柔らかい仕上がりのマフラーになりました。
高等科二つ目のカリキュラムはノッティング。
ノッティングは、経糸に毛糸を結ぶ技法で用途はマットやタペストリーなど。
↑ご自宅の家具にあわせ色合いで織った椅子マットや…
↑娘さんにイラストをお願いして出来上がったマット。ケーキと猫が可愛いですね。
↑幾何学模様のマットにはよくみると、英語のSMILEという単語が隠れています。
そして、木綿の着尺が終えると専修科となります。
専修科では、縫取りや綴れ織り、二重織りや絹着尺を作ります。
↑綿糸を使い、縫取りで図案を織り出します。
イラストが可愛い巾着ができました。
この縫い取りの織り方を使い、次のカリキュラムでは八寸名古屋帯や角帯を織ります。
そしてその次のカリキュラムが綴れ織り…
↑綴れ織りは経糸が見えないように図案を織り出します。エジプト綿を使い、バックに仕立てました。
そして次のカリキュラムは【二重織り】
二重織りは不思議が面白い織り方。
袋状にしたり、倍幅にしたり、それを組み合わせたり、上の糸と下の糸を入れ替えたりと応用ができるととても楽しい織り方です。
↑こちらは広げて、膝掛けに。色糸効果でチェックを作りました。
↑こちらは袋状のマフラー。こちらも色糸効果で網代格子と裏は無地にしました。
↑これも倍幅にし膝掛けに。二重織りでのグラデーションは整経がとても大変ですが、とてもいい感じに!
次回は研究科の作品を紹介したいと思います。