ゴールデンウィークもあけ、教室も各クラス再開しております
連休中は毛呂山校では、糸染めの特別講習をいくつか開催しました。
またその様子はブログにて紹介します。
さて本日は、生徒さんの作品を紹介したいと思います。
はたおとのカリキュラムは初等科から始まり、高等科の作品三つ、そして専修科では六つの作品を織ります。
初等科では最初に、平織・斜文織の作品を一つ織ります。
整経から始まり、たて巻き、綜絖通し、筬通しと一連の流れを行います。
ほとんどの生徒さんが初めて行う作業…。最初は指の使い方も慣れませんが、徐々に一連の流れを理解していきます。
二つ目では、見本織り(60種類の組織)から好きな組織を選び作品を織ります。
↑ご自身で作った絵本の表紙を、そのイメージカラー・織り方を選び製本しました。
世界に一つだけの絵本ですね。
初等科を終えると、高等科。
一つ目の作品は【柄織り】
オーバーショットの技法で、作品はマフラーやバック地などを織ります。
二つ目は【ノッティング】
↑ノッティングで額装をつくりました。
写真をイラスト化し、経糸に中細の毛糸を結んで織り進めていきます。
お子さんの幼少期の写真が、デザインのある額装となりました。
↑こちらもノッティングの額装。色により、切る毛糸の長さを変え、立体感のある作品に!
↑可愛いキャラクターをノッティングで表しました。イラスト通り、とても上手に織り上げました。
↑こちらもノッティングの作品のマット。糸はハマナカドリーナを使い、実用的な椅子マットになりました。
高等科では、三つ目に木綿の着尺を織ります。
糸染めから、織まで行う大作!縞のデザインを決め、その縞の色の割合から染める糸の量を決めます。
↑二色の糸で、両滝縞の反物に。こちらは小さい男の子の甚平になる予定。
↑白とグレー系の濃淡の組み合わせによりグラデーションをつくった反物。
こちらは単の着物に仕立てる予定です。
そしてカリキュラムは専修科に入ります。
専修科では最初に【縫取り】の作品を織ります。
↑麻の糸を使い、タペストリーを織りました。縫取りの織り方も混ぜながら…
次の作品は、糸染めから行う【八寸名古屋帯】の作品を織ります。
お太鼓柄・前柄を自分でデザインするオリジナルの帯となります。
続いて【綴織】の作品。
↑綴織は経糸が見えない織り方で、厚手の布となります。
クリスマスツリーをデザインしたタペストリーの完成です。
次のカリキュラムが【二重織】
袋状に織っても良し、二倍幅に広げても良し。
通常の織り機では織れない幅の織物ができます。
↑ベビーアルパカの糸で織った二重織のマフラー。縮絨もしっかり、広げて幅広にしました。
専修科最後の作品は、【草木染めの絹着尺】こちらも糸染めから織まで行います。
次回は研究科の作品を紹介したいと思います。