前回に引き続き、今回も生徒さんの作品を紹介したいと思います。
初等科から研究科のカリキュラムを終えると、次は研究科となりそれぞれ好きな作品に取り組みます。
草木染めをした絹糸を使い、着尺や帯を織る方もいれば、マフラーや敷物などの日常使いのものを織る方など様々…
織り方や糸も色々な組み合わせがあり、作品の種類や用途に合わせてそれぞれチョイスしていきます。
↑蜂巣織で2種類のバックを作りました。
蜂巣織は単純な組み合わせのもと、平織部分を斜めにずらすものなど、様々なバリエーションがあり、曲線と凹凸がある面白い織りです。
ミシンを使わず、手縫いでバックに仕立てました。素晴らしい!!
↑表裏で経糸と緯糸の見え方が異なる組織を使い、バックに仕立てました。
バック作りが得意な生徒さん、最近は織りと革の組み合わせを考えて作品づくりをしています。
↑専修科カリキュラムの縫取りを使ってバックに仕立てました。
カリキュラムの作品を、研究科になって再チャレンジする方も多いです。
綺麗に仕上がってますね。
↑オーバーショット織でブックカバーとコースターを作りました。
教室でも人気な織り方のオーバーショット織。最近では帯でこの織り方にチャレンジする方も多いです。
↑エジプト綿を使いレップ織りで敷物を織りました。
レップ織りは、平織だけど緯糸の太さの違いを利用して色の切り替えをする不思議な織り方。
経糸本数は、通常の倍以上になりますが、太い糸を使うのでサクサク進みます。
↑昼夜織の敷物。厚手の敷物で市松模様に柄がでます。
↑モンクスベルト織で敷物を織りました。
モンクスベルトは紋糸の色がダイレクトに出るので、色の組み合わせを考えるのが楽しい織りです。
↑太めの綿糸でワッフル織のカバーを織りました。最近はずっとワッフル織にチャレンジしている生徒さん。
ワッフル織も何種類もあり、糸の種類も変えながら色々挑戦しております。
↑ノッティングと綴織で額装をつくりました。
オリジナルデザインで、楽器を弾いている女性のところをノッティングにして立体感を出しています。
↑ノッティングには、トルコ結びとペルシャ結びがあります。
こちらの作品はペルシャ結びでみっちりとしたマットを織りました。
↑千鳥格子のマフラー。通常の千鳥格子と違うところは、拡大法により千鳥を大きくしています。
綺麗な形が並んでいます。
↑もじり織りのショール。透け感があり、糸も麻糸を使っているので、この時期にもいいですね。
↑絹糸とウールを経糸・緯糸に使用したマフラー。
異素材の絹とウールを使うと、仕上げ後の風合いが異なりシボができて面白いです。
↑綿を紡いで糸にし、機拵えをして織る。一から作品にしている洋服はとても柔らかく、特別な作品ですね。
↑網代格子の絹着尺を、ワンピース・ブラウス・スカートの三点に仕立てました。
最近では着尺を服地にする方も多く、こちらも埼玉県の寄居町にあるアトリエリカさんに仕立てをお願いしていました。
↑八寸名古屋帯のあまり糸を使い、オーバショットで鏡カバーを作りました。
友の会の生徒さんの作品ですが、ときどき作品をもって教室に顔を出してくれるのも嬉しいものです。
↑経吉野の八寸名古屋帯。
経吉野は経糸本数が倍ほどになるので、2000本以上の経糸を使い、経糸の光沢感が綺麗な帯です。
↑花織の八寸名古屋帯。
松葉綜絖を使う花織、形も色もご自身でデザインして織りました。
↑絹九寸名古屋。平織で緯糸の入れ方を工夫してお太鼓柄をつくりました。
いよいよ作品展も3ヶ月後…今回もたくさんの作品が揃いそうです。