毎月第二日曜日の午前中は、東京校で講義を行なっています。
織物の歴史や、織物製造の知識、組織図の作り方などなど。
織るだけでなく、講義と共に織物を学んでいきます。
今月の講義では、【織物分解及び設計法】をしました。
分解する布の、【表と裏】【経糸と緯糸】【素材の判別】【番手の計算】【筬密度】【縞の配列】【組織】など…
それぞれの項目ごとの識別の方法を学び、これからの織りに役立てます。
その中で分解鏡を使い、筬密度を調べ縞の配列も確認します。
分解鏡の上から携帯のカメラで撮ると、より拡大できるので見やすいです。
その講義の内容をもとに、これから着尺の染色実習をする生徒さんの縞を考えました。
生地は会津木綿のはぎれ、これと同じような生地を織りたいとのことで計画をしました。
講義した翌週…タイミングよく復習もでき、まずは縞割りを考えました。
分解鏡でのぞき、それぞれの色の本数を確認し、一反分の幅でのそれぞれの本数を計算します。
そしてえ整経長と各色の本数から、必要な綛数を割り出します。
織った生地は服地にする予定です。
他の生徒さんも縞を計画中、色の組み合わせ・幅など何パターンか検討し、来週の染色に挑みます。
そして現在、教室でも木綿の着尺を織っている方も多く…
二人とも完成が近づいてきました。
木綿の着尺は、教室に入学して最初の染色から始まるカリキュラム。
今までの作品と比べてとても手間がかかりますが、完成後の喜びもひとしおです。