研修旅行2日目は小千谷方面へ…
松之山温泉の効能か…前日の疲れもとれ、朝から新潟の美味しいご飯を頂き、いざ出発!
そして朝一に向かったのは、ブナの木が一面に生い茂っている【美人林】へ
樹齢90年のブナの木々がまっすぐに立ち並び、時折見せる太陽の木漏れ日がまた気持ちいい。
紅葉には少し早かったですが、落ち葉の上を歩いて、思い思いに探索していました。
生徒さんには、駐車場の近くにある野菜の直売所も大人気だったようです。。。
そしてお昼は【へぎそば】を食べに、老舗の角屋へ
へぎ(片木)という器に、3〜4人前がどーんと盛られており、この器が名前の由来。
コシがあり、天ぷらと一緒にペロっと食べてしまいました。
…ここまで織りとは関係がないことばかりですが。
実はこのへぎそばは、おそばのつなぎに布海苔が使われているのが特徴。
この布海苔は、織物では糸(麻糸)の糊付に使われており、それを誤ってそば粉に落としてしまったというのが始まりだそうです。…(定かではないが。。。)
…さてここからは、織りに関する事です。
まずは、小千谷織物工房へ
星野織物さんでみた越後上布と、この小千谷縮はともに原料は【苧麻】であり、平織の織物。
違いは、緯糸に強い撚りをかけ糊付し、しぼと呼ばれる凹凸が特徴なのが小千谷縮。
実際に織っている様子をみて、説明を聞きながら皆関心しておりました。
絣模様も一段一段少しずつ…丁寧な仕事です。
また、先ほどの説明の補足。
小千谷縮・越後上布は共に重要無形文化財に指定されていますが、糸の種類や織り方によっては重要無形文化財のほか古代越後上布、小千谷縮寿など表記が変わります。
重要無形文化財に指定されるのは、本当にごくわずかです。糸をつくるにも織るにも、人が減ってきていることはもちろんですが、手間がかかります。今回織りの現場に行く事により、より理解できました。
そして最後に向かったのは、帰り道群馬県高崎市の【染料植物園】
広大な敷地の中に染料となる植物がたくさんあり、色見本も一緒に置いてあり大変参考になります。
またワークショップや染色体験、そして温室では普段見ることができない沖縄地方や熱帯地方の染料植物も観察できるのです。
この日は、【江戸のよそおい江戸の顔】という展示もおこなっており、
当時の着物などを通して、その時代の様子や人々の様子を紹介しておりました。
群馬は富岡製糸場が世界遺産となり、また桐生や伊勢崎などは現在でも織りで有名ですので、見るところは盛りだくさんです。お近くの方は是非お越し下さい!
そして研修旅行もあっという間に終わり…。
新潟の織りを、人と織機にふれることにより感じることができました。
次回の研修旅行は…いつどこになるでしょうか。