ゴールデンウィーク期間中は毎年染色実習を行なっています。
染色実習の内容もそれぞれ異なり、毎月行っている草木染めの実習とは少し変わった内容の染色となっております。
1日目は【木綿着尺の化学染め】
この糸染めは、高等科の最後のカリキュラム。
前回のブログでも紹介しましたが、縞の設計から糸染め、そして織りまで行う大作です。
まずは決めた縞の色はどの染料を使うのか決めていきます。
木綿の染色では【直接染料】を使い、普段馴染みのない名称の染料ばかり。
色サンプルから、それぞれが何%使うのか決めてから染色を開始します。
そしていよいよ染色スタート。
決めた染料に、赤、青、黄色、黒の染料をどれくらい足すのか、微調整をしながら色を作っていきます。
寸胴に少しずつ色を加え、目指す色へ調整…
そしてそこへ、シルケット加工した綿糸42/2を染めます。
色斑のないように低い温度から染色し、温度が上昇していくと色も徐々に入っていきます。
ほとんどの方が初めての染色実習。最初はドキドキしながら糸を扱っていましたが、3色を染める頃にはだんだんと慣れてきました。
最後に色味を確認しながら微調整…乾くと薄くなるので、一段階濃いめに染色をします。
今回も色々な色の糸が染まり、この糸がどんな着尺に織り上がるのか楽しみです。
縞も皆それぞれ、作品もそれぞれ個性のあるものに仕上がるでしょう。