はたおとのカリキュラムには、専修科に八寸名古屋帯(角帯・半幅帯)があります。
このカリキュラムでは、糸の染色から行い、お太鼓柄は皆さん好きなデザインを考え縫取りで織り表していきます。
昨年の作品展でも、多くの名古屋帯の作品が展示されました。
↑正倉院の唐草文様からデザインしてお太鼓柄にしたり…
↑緑系の色で幾何学模様を縫取りしたり…
↑雪輪文様も人気の図案で、線で柄を表現したり…。
↑飼い猫をお太鼓にしたり…。
↑猫のひっかき傷からデザインを考えたりと、皆さんそれぞれの帯を楽しんでおります。
さて、本日はその帯の染色実習の様子を少し紹介したいと思います。
経糸は絹平巻き、緯糸はふい絹を使い染色をします。
染料は化学染料を使い、経糸は一色、緯糸は三色染めます。
お太鼓柄も違えば、染色する色も人それぞれ。
今までの織りサンプルから色の組み合わせを参考にしたり、自分の好みの色をチョイスしたり、色にも個性が出ます。
実習では色見本から使う染料を決め、寸胴に染液を入れながら色味を調整してから染色を行います。
少しずつ温度を上げていき、じっくりと染めていきます。
経糸一色を染めたら、続けて緯糸も染めていき、この日はスムーズに染色実習が進んでいきました。
この日染めた糸を使って、早速作品に取り掛かっている生徒さんもおり、今後の作品完成が楽しみですね。