はたおとの教室のカリキュラムには、初等科・高等科・専修科があり、それぞれ異なる作品に取り組みます。
高等科の木綿の着尺のカリキュラムでは、縞の設計から糸染め、織りまでと一連の流れを行います。
縞の種類もたくさんあり、万筋、千筋、子持ち縞や滝縞と名称があるものや、身の回りの洋服やインテリアの縞からヒントをもらったりと、皆さんそれぞれの縞を設計します。
縞が決まるとそれぞれの色の割合を求めて、整経長と本数から必要な綛の数を割り出し、染色に取り組みます。
そして先週は、この木綿着尺の糸染めを行いましたので少し紹介したいと思います。
まずは決めた色をつくるために、事前に先生より染料の割合を教えてもらい、量ります。
その後、寸胴の中で色味を調整…青を少々、黒を少々など希望の色になるように配合します。
火をつけ、温度を徐々に上げていきながら染色をしていきます。
斑にならないように注意をしながら…
扱う綿糸は、40/2と細い糸。この染色が初めてという人も多いので、最初は皆さん慎重に染色をしておりました。
そして染色が終わると水場で糸をしっかり洗い、色止めをします。
今回は染めた経糸は、2〜3色。緯糸は1色の縞織物になります。
着物にする方、服地にする方。これからどんな織物が織り上がるでしょうか。