桜の季節が終わり、暖かくなったと思ったらまた少し肌寒い日々が続いております。
さて、前回に引き続き、専修科・研究科の作品を少しずつ紹介させて頂きます。
専修科のカリキュラムでは、縫取り・八寸名古屋帯・綴織り・二重織り・絹の着尺・絞り染めを行います。
上の作品は、縫取りの課題で、故郷の景色をあらわしました。
写真ではなく、織りであらわす風景はやさしい雰囲気とおもいが伝わりますね。
また、八寸名古屋帯のカリキュラムでは、糸の染色からおこないます。
緯糸は赤城の座繰り糸。
経糸・緯糸ともに自分で染め、太鼓柄も考え織り出すので、世界に一つだけの帯に仕上がります。
二重織りのカリキュラムでは、マフラーやバック地などを織ります。
↑こちらの作品は、袋状にマフラーを織っていき、一部分だけマフラーの端を入れられるように
両端を空けて織っています。
そして最後のカリキュラムには絞り染めをして修了とります。
籠締めの素敵なショールに染め上がりました。
全てのカリキュラムが織り上がると修了となり、研究科となります。
最近の研究科では、ショールや服地を織る方が多かったようです。
グレンチェックやワッフル織りなど、ショールは織り方によってデザインはもちろん風合いも変わってきます。
透け感のあるカーテンも素敵ですね。
このように用途に合わせて、どのような織り方、筬羽にするかなど検討し織ります。
今月もたくさんの作品が織り上がるのを楽しみにしています。