本日は、埼玉の毛呂山校の授業でした。
毛呂山校の木曜日は、午前・午後・夜間コースがあり、それぞれ3時間ごとの授業となります。
今回は、その中の午前クラスの様子を紹介をしたいと思います。
本日の午前クラスは珍しく織っている人は一名…あとは皆さんそれぞれが織るものの準備をしておりました。
織るだけなく、準備も経糸の計算など一からおこないます。
投げ杼を使って、トントンと織るイメージの機織りですが、準備もものすごく大変なのです。
その様子を、それぞれの工程ごとに少しご紹介したいと思います。
【糸巻き…】
染色した綛糸はそのままでは使えないので、糸枠に巻きます。
着尺では8綛以上巻くので、この作業だけでも一日がかり。。
今日一日、座繰りの音が心地よい教室のBGMとなりました。
この糸で、高等科のカリキュラムの木綿の着尺を織ります。
【整経…】
整経台を使い、計算した経糸の長さと必要な本数を作り、経糸の順番を決めて整理します。
経糸の本数を間違えないように集中力が必要。うっかりすると回数が多くなる事も…。
【経巻き…】
仮筬をし織り幅がでたら、綾をおくり男巻きに巻きます。
整経長がながーい着尺では、教室のど真ん中を占領することになります。
【綜絖通し…】
組織図に従って、糸を綾の順に綜絖へと通していきます。
ループヤーンなどの糸は、引っかかりやすいので注意が必要です。
【織り…】
長い準備を終えたら、ようやく織れます。
この織り方はノッティング。細かい作業ですが、毛糸を結びながら図案を織り出していきます。
あと少しで完成です。
このように、一から準備を行うので、喜びもひとしお。すべてが自分だけの作品になります。
いつも明るいこのクラス。時には真剣な話が急に飛び出したりと、皆で和気あいあいと機織りを楽しんでいます。