ここ数日ジメジメとした天候が続き、本格的な梅雨がはじまりました。
台風も近づいているようなので、今後注意が必要ですね。
さて、今回は、先月行われた染色実習(化学染め)の様子を少しご紹介させていただきます。
この染色実習では、専修科のカリキュラムである【八寸名古屋帯】の糸の染色をします。
帯の種類は様々あり、仕立て方や帯幅などで呼び分けられ、格の違いや、用途も変わります。
八寸名古屋帯は、織った巾のまま、帯芯を入れずに仕立てるので、しっかりした生地に仕上げます。
この作品も、生徒さんが染めて織った八寸名古屋帯の作品です。
経糸・緯糸ともに染色し、そして太鼓柄も自分で考え、織り出すので、世界にひとつの帯ですね。
…それでは染色の様子です。
まず最初に、染めたい色をもとに染料の配合を決めていきます。
糸は、【絹平巻】【赤城玉糸】を使用。
温度を少しずつ上げていき、計画した色に染めていくのですが、最初は恐る恐る、慎重…
乾くと薄くなるので、予定より少し濃いめの色を目指します。
木綿の着尺に続いて2回目の染色実習は、木綿のときよりスムーズに一日が進んでいきました。
最後に糊付けをし、糸をさばいたら終了です!
それぞれ思い描いた色に染まったのでしょうか…!?
経糸の色と、緯糸の色が混ざり合い、どのような色合いの帯に仕立て上がるのか。
乞うご期待!