ゴールデンウィーク休暇中は、通常の織りの授業はお休み…
例年この休みの間、埼玉の毛呂山校では染色実習を行います。
はじめての草木染め・帯の染色実習・多色の段染めの講習会を行い、それぞれたくさんの生徒さんが参加しました。
今回はその様子を少し紹介したいと思います。
【はじめての草木染め】では、まだ入学して間もない生徒さんを対象に、草木染めの原理を実習を通じて学びます。
染める糸も、普段教室で扱っている絹糸(ぐんま200 27/6)では細いので、扱いやすい絹のループヤーンやロービングを使います。
まずは、絹糸の重さから染料を量ります。
今回使用したのは、【桜】【肉桂】
草木染めは、媒染の違いよって様々な色へと染まり、その違いも楽しめます。
この日は、午前中に煮出し、午後より染色を行いました。
染色・媒染を繰り返し、少しずつ色がついてきました。
皆さんはじめは恐る恐るの実習でしたが、終わる頃にはそれぞれ染まった色を見比べ、楽しんでおりました。
2日目の染色実習は【帯の染色】
教室のカリキュラムである八寸名古屋帯は、この糸を使って織ります。
この染色実習は、草木染めではなく化学染料によって染めるので、
それぞれが思い描いた色へと、染料を混ぜながらつくっていきます。
今回はダーク系の色が多かったです。
そして最終日は、【多色の段染め】を行いました。
通常の草木染めと異なる点は、事前に媒染糊というものをつくること。
糊をつくることにより、一度の染色でも多色の段染めを行えるのです。
媒染によって色が異なる玉葱とスオウで染色を行いました。
今回も色とりどりの色が揃いました。
このゴールデンウィーク中に染まった糸が布になるのが楽しみです。