先週の日曜日に、丹治先生がオーストラリア・タスマニアから帰国しました。
戻ってきた先生の表情からは、10日間の疲れと共に、タスマニアでの充実した日々をすぐに感じることができました。
今回のこのオーストラリアへのワークショップには色々な縁があり、巡り巡ってきました。
タスマニアの方達との最初の出会いから二年…3都市を巡る旅となりました。
ここオーストラリアでの滞在の目的は、日本の織り・はたおとの紹介、紙糸作りのワークショップ、緯よろけ織りの講習会。
また現地では、タスマニアの染色技法を体験し、ローンセストン美術工芸専門学校やメルボルン工科大学へ訪れ、オーストラリアの織りの文化に触れることも目的の一つです。
今回は、この旅の様子を写真共に少し紹介したいと思います。
まず一番最初に訪れたのは、オーストラリアのタスマニア。日本から乗り継ぎ二回…約15時間の長旅です。
タスマニアは、オーストラリアの南東にある島…タスマニアウールが有名で、織りや染色のギルドがあります。
今回はこのギルドに招待され、この地を訪れることになりました。
自然環境豊かでたくさんの動物もおり、また食事も最高。サ ーモンやオイスターなど海の幸も豊かです。
先生から送られてくる料理の写真は本当に美味しそうなものばかりで、そこにはいつもワインも添えられています。
タスマニアでの滞在は、織りのギルドのリーダーであるジョイさん・ジョンさんのお宅にお邪魔しました。
とても素敵な平屋のお家では、ワイナリーを経営しており、庭一面にぶどう畑が広がっています。
この旅の目的は染織…ですがここの料理とワインもまた楽しみの一つとなっていたようです。
到着して二日目。いよいよワークショップが始まりました。
最初のワークショップはここの教会、ここにギルドの事務所があります。
二年前にタスマニアの方が来日した際に、毛呂山校を訪れ、紙糸について興味深く見ていらしゃったので、その紙糸作りのワークショップを行いました。
パワーポイントで作った資料は、言葉を最小限に…英語の誤訳になる可能性も高いので、通訳さんにお任せすることに。
今回は、通訳兼コーディネーターの沢田さんに大変お世話になり、滞在中は本当に力強い存在でした。
プレゼンが終わると、実演…。紙糸を切り、撚りかけです。
各自の紡ぎ車を使い、撚りをかけていきますが…
さすが普段ウールを紡いでいることもあり、コツを掴むのが早い。糸の種類は違えども、紙糸に慣れると手際よく撚りをかけ、糸が出来上がります。
また空いた時間には、こんな小さなスピンドルで、ウールを紡いで見せてくれました。そしてウールの糸と先ほど作った紙糸に撚りをかけ混紡にしたり…
すぐにこの糸をどのように使うか考える。失敗を恐れず、色々なことに挑戦するのがタスマニアの方たち…
織りに対する取り組む姿勢も刺激になります。
言葉が通じなくとも、それぞれの作品や織りを通じてお互いを理解し合える…
はたおとの紹介、先生や参加者の方達の作品紹介なども行い、1回目のワークショップも無事終了です。
そしてタスマニアには、ワークショップ以外にも各地を訪れ充実した日々を過ごせました。
また後日ブログにて紹介したいと思います。