専修科のカリキュラムには八寸名古屋帯(男性の方は角帯)があります。
このカリキュラムでは、お太鼓柄を縫い取りによって織りあらわします。
柄の模様は人それぞれ。幾何学模様を織ったり…
植物柄と幾何学を組み合わせたりと、皆さん好きな柄にチャレンジします。
そして、このカリキュラムに入る前にすることが、糸染め。
化学染料を使い、絹のたて糸・よこ糸ともに染めていきます。
今回は、その染色の様子を少し紹介したいと思います。
はじめに、染料を溶かしそれぞれ計画した色の糸へと染めていきます。
糸重量に対して何%の染料か、黒を少々など、作りたい色によって皆異なります。
先生のアドバイスを聞きながら色味をみていきます。
そして午前中は、たて糸の染色。
思った通りの色になるのか、少しドキドキですが、温度を上げながら染色をしていきます。
染色は、乾いたらちょうど良い色になるように少し濃いめにします。
同じ要領で、よこ糸も染めていきます。
使う糸は、たて糸が平巻。よこ糸がふい絹。
今回も色々な色へと染まりました。帯の完成が楽しみですね。