教室では日々新しい作品が織り上がり、作品になってから生徒さん同士お披露目をしております。
各クラス様々な作品を見ることができますが、教室が違う(東京や埼玉など)と作品を見る機会がないので、今回は少し紹介したいと思います。
教室に入学するとまず、平織や斜文織という基本的な織り方を練習し作品をつくります。
たて糸の計算から、糸の準備、そして織までこの作品を通じて学んでいきます。
一作目から、全て覚えることはできませんので、織るまで工程は作品をつくるごとに少しずつ学んでいきます。
↑斜文織で、テーブルセンターを作りました。よこ糸の色を変え、斜文も右斜文・左斜文を混ぜながら綺麗に織れております。
↑こちらも一作目の作品。平織で、ワンポイントに刺繍を入れました。
↑またランチョンマットを2枚、平織で織りました。たて糸とよこ糸の色を変えると見る角度によって色合いも変わります。
糸の種類や、組織によっても見え方は異なるので、織物の面白いところです。
二つ目の作品では、最初に見本織で様々な組織の柄(60種類)を織り表してから、その中から好きな組織を選び作品を織ります。
綜絖の通し方や踏み方を変化させれば、組織も様々…
↑好きな組織を選んで、バックにしました。
カリキュラムの初等科を終えると、次は高等科になります。
↑高等科一作目では、柄織でバックを作りました。このカリキュラムは、同じ織り方でも色の組み合わせや柄の配置で作品の雰囲気も変わってきます。
この織り方は綜絖の通し方、踏み方も少し複雑になり、少しずつ難しくなっていきます。
↑高等科二作目では、ノッティングを織ります。こちらの作品は、図案をしっかりとかき、綺麗な円形の図案ができました。
今までとは異なる技法で織り進めるので面白いのですが、一段一段の織る手間はとってもかかります。
そして高等科最後のカリキュラムは、木綿の着尺を織ります。
ここまでのカリキュラムの中では一番の大作となります。
↑縞のデザインから、染色実習。そして織まで、一品もの作品が出来上がります。最近では、服地にする方も多い気がします。
↑こちらも同じように、縞のデザインからはじめ、縫うところまでご自身で行った作品です。
お子さんが着ている写真を見せてもらいましたが、とっても喜んだ表情を浮かべておりました。
高等科を終えると、次は専修科に入ります。
専修科のカリキュラムもたくさん…
はじめは、縫い取りの課題を行います。
↑縫い取りの課題でバックとポーチを作りました。
↑こちらも縫取りの課題で、綺麗な【寿】の作品が出来上がりました。
縫い取りのカリキュラムを終えると、八寸名古屋帯(半幅帯)を糸染めから行います。
たて糸一色、よこ糸三色で、縫い取りで柄を織り表します。
↑半幅帯は、縫い取りを全面に施した力作!!
次の作品は、綴れ織り。最近生徒さんが多数チャレンジしているカリキュラムのように感じます。
↑綴れ織りで敷物…色の組み合わせもよく、しっかりとした敷物となりました。
↑空飛ぶ鯨。空の色の組み合わせも少しずつ変え、かわいいタペストリーとなりました。
↑こちらも綴れで大きな大きな敷物を織りました。綴れはよこ糸がしっかり入るため、厚手で丈夫な織物となります。
↑キリムの本を参考に、敷物を織りました。
最初は悪戦苦闘した綴れ織りも、柄が出る楽しみを覚えると、好きになる方も多い作品です。
次のカリキュラムは二重織り。二重織りは、よこ糸の入れかたによって、袋物ができたり倍幅に織り上がったり様々…
単純な織り方なのですが、織っていると袋になったり、広がったりと不思議な感覚になる織物です。
↑小さいお子さん用のマフラー。部分的に両サイドを開け、マフラーが通るようにしました。
↑ベビーアルパカを使い、幅広のショールを織りました。普段織れない幅の織物も、広げることによりできあがります。
次回は、研究科の作品を紹介したいと思います。