各クラスによって、教室の風景は異なります。
初等科・高等科の入学したばかりの生徒さんの多いクラスや着尺を織っている方が多いクラス。
また織っている人が多い場合もあれば、機拵えの多いクラスもあります。
今回は整経の様子を少し紹介したいと思います。
整経にはいくつか種類があり、大きく分けると【手延べ整経】と【ドラム整経】があります。
はたおとの教室で行っているのは【手延べ整経】
織りたい布の長さより、織り縮みや織りつけなどを考慮して、整経長を決めます。
今回織るのは八寸名古屋帯。整経長を計算し、経糸本数分の糸を整経します。
この場合も、経糸を切らないで折り返して整経する場合と、スタートから始めて、ゴールがスタート地点に戻る整経があります。
はたおとでは後者の整経を行います。
またこの日は、川越唐桟の着尺の整経も隣で行っていました。
通常の整経との違いは、糸枠の置き方。
通常は、上の写真のように糸枠を床に置いて糸を引き出しますが、川越唐桟の置き方は…
↑糸に撚りがかからないように糸を引き出します。
これは、川越唐桟の糸が細く2本を引き揃えにして経糸にしているので、その糸を引き出す時に撚りがかからないようにするためです。
教室でもあまりみることがないこの整経は、他の生徒さんもとても気になっていた整経でした。