10月に入り、今年のはたおとの大きなイベントの研修旅行を開催しました。
7年前の新潟へ行った研修旅行以来の久しぶりの旅行。
コロナもありなかなか開催することができませんでしたが、
今回は織りと養蚕が盛んな【群馬県】に向かいました。
二日間の日程では、一日目に安中と富岡へ、二日目は中之条から桐生へめぐる旅。
旅のしおりをつくると、旅行って感じがしてワクワクしてきますね。
大型バスを貸切、まずは埼玉から高崎駅へ。最初はゆったりと(一人)で座っていましたが、仲間が徐々に集まってきて、今回は22名の楽しい旅行となりました。
一日目は【製糸工場】
群馬県の研修旅行で外すことのできない場所、それは製糸工場。
明治政府が日本の近代化のためにつくった【富岡製糸場】は世界遺産となり、今では観光客の方が多く来場しています。
そして今現在日本の製糸業を支えている、【碓氷製糸場】は日本最大の製糸工場です。
日本には碓氷製糸場と同じ器械製糸場は、山形県の松岡製糸場しかなくとても大きな役割を担っています。(製糸場は他にも国用製糸場が数社あります。岡谷製糸場など…)
一日目はこの二箇所を訪れました。
まずは、碓氷製糸場へ。
スタートは荷受け場から。ここで繭を受け取り製糸するまでの工程を丁寧に説明して頂きました。
荷受けされた繭は、蛾の発生やカビ防止のため乾燥させます。大小3つの乾燥機は、現在は1つ使われているそうです。
↑その後は繭の品質を確認する選繭をおこないます。玉繭(2頭の蚕が入った繭)や汚れた繭をここで取り除きます。下から透過光線をあてて判別するようです。
ここからは実際に稼働している様子が見れ、そしてさまざまな質問も飛び交っており、楽しいひととき。
21デニールの太さ(繭からとった糸は3デニール)の糸が通る小さな穴に糸が通り、繰糸されます。
群馬県のオリジナル蚕品種もさまざまあり、ここで製糸されています。
小石丸は通常の繭より小さく、ぐんま黄金は黄金色などそれぞれ特徴があります。
また綛にした生糸を束ねた20〜24綛を一括といい、この生糸の取引から【一括払い】の語源とされています。
教室では、ここの【ぐんま200】を使用しております。
見学を終えると、バスで【富岡製糸場】へ。
碓氷製糸場から富岡製糸場への流れがいいと思いました。
富岡製糸場は現在は稼働しておらず、碓氷製糸場での見学をした後に行くと話がすっと入ってきました。
ガイドの方から、富岡製糸場の成り立ちや、施設の話、そしてここで重要な女工さんの役割など…
開業当初、女工さんを募集した際には、人がなかなか集まらなかったそうです。
それは、フランス人の方が飲んでいた赤い飲み物がワインと知らず、生き血を飲んでいたという噂がたち、富岡製糸場に吸血鬼がいるのでは…。といううんちくもありました。
建物もその当時のまま、窓ガラスや窓枠もフランスから輸入されたなど、建物の話も興味深かったです。
二日目は、中之条と桐生への旅です。また次回!