前回に続き、メルボルンのクラフトギルドのメンバーのワークショップの様子を紹介したいと思います。
毛呂山校では、2日日間のワークショップを行い、1日目は【着尺の製織・緯よろけの製織】と【ぼかし染め】
2日目は【紙糸づくり】の講習をしました。
今回のクラフトギルドのメンバーは、メルボルン工科大学で染織系の教授をしていた方が数名、そして陶芸をしている方など様々…
その中ではたおとでは、普段オーストラリアでは扱わないようなことをメインに講習を考えました。
まずは午前中は織りの講習。
細い綿糸を使い、着尺を織る。
日本の伝統的な縞を、投げ杼を使って製織をしました。
先生のデモンストレーションを見てから、それぞれ思い思いの緯糸の色を使い織っていきました。
細い糸ですが、投げ杼の扱いも皆さん上手で、スムーズに進んでいきました。
そして織り方も平織でやっていたのが、いつの間にか斜文織りに変わっていたり、自由な織りを楽しんでいました。
また緯よろけもデモンストレーション後、皆さんチャレンジ。
緯糸が経糸と直角に交じるのではなく、波をつくるように緯糸を入れていきます。
↑使う糸は絹のきびそ糸を使い、よろけを出します。
このきびそ糸が人気で、帰り際に購入している方もいらっしゃいました。
そして昼食後、染色実習。
ぼかし染めは、綛の中で色の濃淡のグラデーションをつける染色で、薄い色から濃い色へと染めていきます。
濃くする時は、寸胴の中の染液をとり、取った分の量の染液を足して濃くしていきます。
今回の染料は茜で、徐々に濃い色へと変わってきました。
ここから少しアレンジする方もおり、これらの糸がどのような作品になるのか…
いつの日かこの糸を使った作品を見れたらいいなと思っております。