‘染色実習’ カテゴリーのアーカイブ
第二弾の染色実習は、【初めての草木染め】。
毎年ゴールデンウィーク期間中に開催しているこの染色実習は、草木染め初心者の方向けの講習会となります。
草木染めがどのような原理・工程で染まるのか、身近にある染料を使い絹糸を染める実習。
この染色では、扱いやすいループヤーン・ロービングの糸を使います。
ループヤーンやロービングの糸のショールは、とても柔らかく、かさばらないので教室でも人気の糸。
↑染色をしていないループヤーンで織ったショール。
ゴールデンウイーク中の染色実習は、帯の化学染め・初めての草木染め・多色の段染めを行いました。
糸染めでも糸の種類によりそれぞれ異なる、染料・方法で行うため、毎日違う染色となりました。
初日は帯の化学染め。
はたおと専修科のカリキュラムでは、八寸名古屋帯を織ります。その絹糸を糸染めするところから始まります。
そしてお太鼓柄には、縫取りにより柄を織り出していきます。
4月に入り、草木染め糸染めコースの染色がはじまりました。
4月から3月まで、一年間でさまざまな染料で染色をおこない、12色の糸を染めていきます。
今回の糸染めコースは、東京校から3名が参加しスタートしました。
染料は、教室近くに育っている草木や市販の染料を使います。
これから一年間どんな色の染色ができるのか、染料が違うだけでなく、媒染が異なると色もさまざまですのでひとそれぞれの色が染まるでしょう。
まず第一回目の染色は【ギシギシ】
多年草で、明治ごろに渡来した帰化植物です。根の部分は羊蹄(ようてい)と呼ばれ皮膚病等の薬用になります。
今年度の糸染めコースもいよいよ最後の染色実習となりました。
最後の草木染めは【黒染め】
黒染めは通常の草木染めとは少し違い、いくつかの染料を使い煮出して染液とします。
この黒染めでは、タンニンの多い染料を使いそれらを煮出して染色をします。
【矢車附子】【五倍子】【柘榴】【渋木】などを用意して、煮出していきます。