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先週の土曜日は糸染めコースの染色実習でした。
今回は【柿渋の煮染】
柿渋は煮染と浸し染めの染色方法があり、煮染は均一に染めることができ、また糸が硬くなりません。
浸し染は、平らに染めるのが難しいですが、その染めムラがいい風合いとなってあらわれます。
この糸を使って、着尺にする方や帯にする方、袋物を作ったりと様々です。
今回は前者の方法で行いました。(時間があったので最終的に浸し染めもやりました。)
煮染では、媒染材を使って染色をします。
先週の染色実習は、【柿渋】
糸の浸し染めは、平らに染めるのが難しいですが、その染めムラがいい風合いとなってあらわれます。
過去にも生徒さんが、柿渋で染めた糸をつかい様々な作品をつくり、教室では人気の染色実習です。
綿糸を染め、二重織りで巾着袋にしたり…
八寸名古屋帯を緯よろけで織ったりと、この柿渋で染めた糸を使って過去様々な作品が織り上がっています。
教室では、生徒さんの着尺が毎月何反も織り上がってきます。
その後、湯通しにより、反物をきれいに整えます。この湯通しをすることにより、糊や汚れを落とし、仕上がりもぐっと良くなります。
この日も、柿渋で染めた着尺が湯通しを終え、その後仕立て上がってきました。
そしてさっそく教室ではお披露目会です。
…
7月も半分が過ぎ、一段と暑い日が続いております。
そんな暑い日の染色…
いつものように火を使う染色は、コンロの火と染液の蒸気で汗だくになり、体力を消耗してしまいます!!
そこで…
今月の糸染めコースは火を使わない、浸染による【柿渋染め】です。
柿渋染は、染色の方法により斑になりやすいので、注意が必要。
しかし糸染めの場合、その斑が、織った際に経糸と緯糸とで交差し、面白い表情を出してくれます。
先週末の染色は『ザクロ』
こちらは大間々校の並木さんのお家になっていたザクロです。
この写真では二つですが、たくさんのザクロを頂き、
中の実はその日の大間々校のおやつとして、皮は染色用として
使わせていただきました。このように使うと、ザクロも余るところなく
使えますね!これも染色の楽しみのひとつです。
後日、ザクロの皮は乾燥させてから煮だして、染液をつくりました。
こちらは鉄媒染で染色をした絹糸。
チタン媒染はやわかな色がでました。どんな着尺が
出来上がるのか楽しみですね。
糸染めコースの来月の予定は柿渋の煮染です。
おまけの染色コースのランチ…。
気まぐれランチは、スペイン風炊き込みご飯と白菜の鮭包み蒸し。
先生の料理が少しずつグレートアップしているのは気のせいでしょうか。