‘着尺’ タグのついている投稿
二月も中旬となり、ここしばらくは心地好い日々が続いています。
本日は、東京校の金曜日コースの日でした。
お休みの方もいらっしゃいますが、振替の生徒さんも来ており、賑やかに満席です!
そんな金曜日コースの様子を少し紹介したいと思います。
金曜日クラスの生徒さんは着尺や帯、またマフラーなど色々な作品を織っています。
上の作品は、柿渋で染めた糸で緯よろけの帯を織り始めました。
今年の授業も、今週いっぱいで無事終わります。
この一年、生徒さんの作品を多く紹介してきましたが、今年の紹介も本日で最後です。
今回は、【研究科】の生徒さんの作品を紹介させて頂きます。
研究科では、初等科〜専修科のカリキュラムを修了した生徒さんが、自分の好きな作品を織っていきます。
洋物、和物問わず、新しい事に挑戦する方や、今までのカリキュラムの中から好みの作品を織る方など様々です。
今回は作品別に紹介させて頂きます。
【ショール編】
はたおとのカリキュラムには初等科、高等科、専修科、研究科があり、
それぞれのカリキュラムの中で様々な作品を織っていきます。
徐々にスキルアップできるようなカリキュラムとなっており、
糸の本数を増やしたり、糸の種類も木綿やウール、絹などを扱います。
その中のひとつ【高等科】のカリキュラムの作品を少しですが紹介させて頂きます。
一つ目の作品は柄織りです。
平織りと紋糸を交互にいれ、柄を織り出していきます。
早いもので、今年もあと一ヶ月となりました。
今年一年は、作品展があったり、型染めの講習会やカラーコーディネートセミナーなど様々なイベントがありました。
来年も新しい講習を予定しておりますので、是非楽しみにお待ちください。
さて、先月もたくさんの作品が織り上がりました。
カリキュラムの初等科の作品を少しではありますが紹介させて頂きます。
【初等科】
初等科最初の作品では、ランチョンマットやバック地などを織ります。
最初は、織り機に慣れる事、そして織るだけでなく一連の準備をすることが大事となります。
初めてのことが多い機織りの準備ですが、試行錯誤しながら身体を動かしながら覚えていきます。
↑二枚をあわせて、小風呂敷が出来上がりました。
↑ステッチが白と黒でアクセントとなっていますね。
↑敷物は房の結び方も練習します。敷物も緯糸の種類や織り方によって、雰囲気が異なる作品となります。
初等科、二作目では綜絖の通し方も複雑になり、色々な組織を織り出していきます。
↑木綿だけでなく、毛糸の扱いも練習します。糸の性質が異なると扱い方や織り方も変化します。
これからの季節に実用的なマフラーが織り上がりました。
↑家具の寸法にあわせて、長さや色使いも設計しました。
↑洋裁の得意な生徒さんも多く、形も様々な素敵なバックに仕立てあがりましたね。
次回は高等科の作品を少し紹介します。
今月は特別講習で【カラーコーディネート】について学びました。
普段、ほとんどの方は自分の好きな色の糸を組み合わせて、マフラーや着尺などの織物のデザインしていますが、
色にはそれぞれの特徴や相性、ルールなどがあります。
この日は、普段きちんと学ぶことができないこの【色】について触れることができました。
講師は、文化服装学院で講師をしている丹治龍子先生。
様々な資料をもとに、わかりやく基礎から教えて頂きました。
色相環をつかったり、
エッシャーの理論をつかって、柄の作り方の練習などなど…
学んだ事をもとに、色紙をつかっての演習や宿題もあったりと盛りだくさんの一日となりました。
今後織物のデザインをするにあたり、少しのヒントになるかと思います。