太田 美子

東京校|専修科

飽きっぽい私へのエール

 「はたおと」に入会して三年目になります。作品展のお話は日々の会話の中でなんとなく知ってはいましたが、先輩方のことで、自分はまだ先のことと思っていました。

 「全員よ!今まで作ったのがあるでしょう」と。

織り幅が不ぞろいなテーブルセンター、色の組み合わせが気に入らないマフラーなどなど・・・色が気にいっている「玄関マット」と耳を縫代で隠した「手提げ」を出品することにしました。マットは、先生のアドバイスで地の部分をグラデーションにし、残り毛糸を分けてもらったりしながら、9か月かかりました。一回の授業で5センチ織るのがやっとの作業でした。

 桐生の有鄰館はとても趣があり、手織りの作品が似合う蔵です。どの作品も色遣い、織り柄など素晴らしいものばかり。いつか私にも織れるかしらとため息交じりで鑑賞しました。また直前にテレビの旅番組で桐生の町を紹介していたので散策も楽しめました。

池袋の明日館はチャペルを思わせる建物で、あらためて展示された作品の多さに目を見張りました。その会場で奨励賞を頂いたことは、嬉しさと感謝でいっぱいです。

当分の間、マットに誰も足を乗せることはできないでしょう。

子供の頃から習いごとは続かず、二、三年すると止めてしまい身に付いたものがあまりありません。機織りはひと手ひと手、織りあげる姿にあこがれがありました。家族や友人はいつまで続くやらと冷ややかなまなざしでしたが、奨励賞は、継続と努力の苦手な私への最高のエールです。ありがとうございました。

今度は木綿の着物を着て銀座のビヤホールへ行くことを目標に機に向かいます。